信州伊那谷の風力発電計画

「伊那谷」とはいうものの、建設予定地は入笠山です。
ここに民間の風力発電施設の計画が持ち上がっていますが、残念ながら諏訪地方で論じられる事はないようです。

風力発電って施設を造ればOKという訳ではないので、難しいです。
実際、「思うように風が得られなかった」という失敗例も多数ありますから。
もちろん、この計画のように、海岸ではなく山に造る事で、環境がダメージを受けるのは必至ですが。
賛成意見には、「林道が整備され山の手入れが行き届く」だとか、「観光対策」、「過疎化抑止」があるようですが、「モノを造ったら何とかなるだろう」的な発想はいかにも前世紀の考え方だと思います。
私もこの問題に詳しくは無いですが、反対です。
蛇足ですが、個人的には日頃からエネルギーを使わないように気を遣っているつもりです。
この問題については以下のサイトが詳しいです。
伊那谷の風力発電計画反対(ミクシィログインが必要です)
入笠山・鹿嶺高原周辺の風力発電計画に反対1万人署名連絡会
長野日報 2006-12-15 記事
入笠山の風力発電計画 市に慎重検討求める
 伊那市の高遠町地域協議会は14日、高遠町総合福祉センターで開き、同市東部の入笠山・鹿嶺高原周辺で民間の2事業者が計画している大型風力発電施設について協議した。市に対し慎重な検討を求めることで意見を集約した。
 計画に対する賛否の陳情が18日の市議会総務委員会で審議され、定例会最終日の20日に市、市議会が結論を出すとみられる中、地元の課題として急きょ会合を開催。15人の委員のうち14人と小坂樫男市長も出席。市側が事業概要を説明後、質疑、意見交換した。
 「安全や安心が保障されていない。環境への負荷もある。景観も桜や城下町にふさわしくない」「二酸化炭素を吸収する森林を伐採する。地球温暖化に本当に有効か」「南アルプスの世界遺産を目指すさなか、100メートルの高さの風車では世界遺産に通じるか」など明確な反対や、慎重な検討を求める中にも「自然エネルギーとしては必要だが、景観や自然破壊をしてまで造るのか」と懸念する声も。
 賛成意見では「風力発電施設の設置を機に林道を整備し、山の手入れを。観光対策にも生かせる。過疎を食い止めるためにも施設を造って」「二酸化炭素削減の問題もあり風力の利用はいいこと。環境破壊も程度の問題」など出された。
 席上、北原公雄会長は「即決せず、地域に十分説明し、声を吸収して判断してほしい」と小坂市長に要望した。
 小坂市長は会合後の取材に対し「判断材料にする。どちらかといえば反対が多かった」と感想を話し、地域協が求めた慎重な検討に対しては「ご意見としてはうかがっておく。決定権は地域自治区にはない」とも述べ、20日に市の態度を表明する考えを示した。

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