茅野市高部公民館の土砂上げボランティア参加9月

2021年9月5日の豪雨で土石流被害のあった、茅野市高部公民館の土砂上げボランティアに行ってきました。 公共建物へのボランティア募集は無いらしく、長野県建築士会諏訪支部として独自に活動しました。

高部公民館 は地元出身の藤森照信さん設計の建物で、この5月に完成したばかり。公共建物へのボランティア募集は無いらしく、建築士仲間に実施設計者がいた縁で声が掛かり、長野県建築士会諏訪支部として独自に活動しました。 重機を持参してくれた会員もいて助かりました。場所によっては手作業でしか出来ない所もありましたが、だんだん手際が良くなってきました。

「斜めの棒も構造的にちゃんと意味があるのだ」という構造設計担当者も来てました。黒い外壁は高部の衆が焼いたそうです。 (斜めの棒に被さっている銅板を折り曲げたのも)

午前9時半頃からお昼を挟んだ6時間ほどの作業で、当初の目標である場所の土砂を撤去できました。建物内ではベタ基礎に溜まった水を出す作業も行いました。

建築士会としての活動も思うように出来ない昨今、ネガティブな事象ではありますが、はからずも久し振りに集まった仲間との交流も出来、貴重な体験となりました。

高部土石流 下馬沢川支流の流出土砂が集落に

茅野市高部の下馬沢川で5日夜に発生した土石流で、3本の沢から成る本流と、沢の合流点から下流約300メートルで本流に流れ込む支流から土砂が流出し、このうち主に支流からの土砂が高部の集落に被害を及ぼしたことが、8日までに県諏訪地域振興局などへの取材で分かった。県諏訪建設事務所によると、流出した土砂はほとんどが、渓流の岸の部分「渓岸」が削られたもので、森林部が大規模に崩壊した場所はないという。

同日までに土石流の発生場所を上空から空撮し、状況を確認した。

同局によると、上流部の本流では、3本の沢の合流点下にある「谷止工」と呼ばれる治山目的のダムと、川底の土砂が削られるのを防ぐ「床固工」が流れ出た土砂をおおむね抑えた。一方、支流から流出した土砂は砂防ダムを乗り越えて集落にまで至った。

建設事務所によると、県が設置する「杖突峠」の観測地点で一時、非常に激しい雨が降ったことで「渓岸」の地面が削られるようにして流下した。比較的大きな岩も流れ出ており、傾斜が緩やかになった集落近くで岩や樹木が止まり、川筋を埋めて流下しにくくなってあふれ出た。橋の下で止まった岩や樹木もあり、複数の要因が重なって道路や住宅に向かう水の流れができたとしている。

流出した土砂によって川筋が埋まり、その上を流れる水が道路や住宅などに流れ込む。上流部の山に目立った崩壊地はない=6日(地元の許可を得て下流から上流に向かいドローンで撮影)

同課によると、土砂流出が発生したとみられる沢の周辺は多くが区有林で比較的手入れされた森林が多いといい、「日ごろの森林整備が山の大規模崩壊を抑えた側面もあるのでは」とした。杖突峠の尾根から伊那市側に広がる大規模太陽光発電施設の影響を心配する声が一部にあるが、建設事務所は「太陽光発電施設は尾根の反対側にあり、直接的な原因ではないと考える」とした。

同事務所は引き続き土砂の撤去を進める。9日には国土交通省の専門家が現地調査を実施するため、調査結果を踏まえて今後の対応策を検討する。

長野日報 2021年9月9日

下馬沢川土石流 推定1万立方m以上土砂流出

茅野市宮川高部の下馬沢川で5日夕の大雨により発生した土石流で、県の派遣要請を受けた国土交通省の専門家が9日、現場を調査し、推定1万立方メートル以上の土砂が流出したとの見解を明らかにした。土石流は大量の雨で上流の山腹の表層が多数崩壊し、沢筋の両岸と底が浸食されて発生したという。依然として川には大量の土砂が溜まり、水の流れが元通りになっていないため、「少ない雨でも川の氾濫が起きる可能性がある」とし、堆積土の早急な撤去を呼び掛けた。

調査したのは国土交通省国土技術政策総合研究所の山越隆雄・砂防研究室長ら3人。本流の沢筋を国道152号の展望施設付近から下った。県道岡谷茅野線から約2キロ上流の地点をはじめ複数で崩落地を確認。沢筋には両岸や底が削り取られた跡が見られた。山越室長は、住宅や道路など広範囲に大量の 土砂が流れ込んだ原因について、川に土砂が堆積し、随所で断面が狭まったためとした。地下を通る水路「暗渠」や橋の下にも土砂が溜まっていた。

県が設置する3カ所の砂防施設ではそれぞれおよそ数百から1000立方メートルの土砂をせき止めたが、容量を超える土砂が流出した。県道岡谷茅野線から上流約400~500メートル地点から複数箇所で複雑にあふれ出た。県道から上流約250メートルまでには1メートルを超える大きな石が多数確認された。調査は本流とは別に土砂流出が起きた支流など全域で実施できなかったため、崩落地の数は現時点で不明。

今後の対応について山越室長は「すぐに川の土砂を撤去する必要がある。再び雨が降ると土砂が溜まるので、砂防施設の土砂も撤去して」と指摘。調査報告を受けた県は今後、土砂の撤去を進めるほか、恒久対策の検討を行う。

1万立方メートルを超える大量の土砂流出があったにも関わらず、死傷者がいなかったことについては山越室長は「率直に素晴らしい。橋で土砂がせき止められたからと言って避難が楽だったとは思わない」と話した。

県道岡谷茅野線神宮寺交差点│高部東交差点間の通行止めの解除には土砂の撤去や地元との調整が必要で県は「現時点では見通せない」とした。

長野日報 2021年9月10日

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