リフォーム補助金 申請について思う事

公的 リフォーム補助金 申請について、思うところがあったのでメモ。
似たような時期に、県と町のリフォーム 補助金を申請する機会があった。
どちらの補助金を利用するにも、事前に申請し、交付決定が無ければ着工出来ない。工期に与える影響が大きいので、余裕を持った工事計画を立てなければならない。

提出物はどちらも 計画書・見積書・工事を行う箇所の図面・工事前の写真 程度。
しかし、建築確認申請と違って、現地調査するわけでも無いのだから、現場地図は不要では無いだろうか。申請書を1枚でも減らそう、という概念が無い。保存するのも大変だろうに。

県の リフォーム補助金

「県産材木を使用する工事・断熱性能を上げる工事」に対しての補助金。
地域建設事務所・建築課への提出。 (いつでも良い) 申請者本人が取得し添付するような書類は無い。

見積書は施主に提示する物と同じでよい。(極めて当たり前だとは思うが)

7月23日に申請出して、26日に交付(受け取りは27日)その間に3回手直しに出向く。
書類不備の指摘は書面でもらえる。(建築確認申請と同じ)
1部の提出で良いのかと思ったが、2部必要だった。その旨の記載はWeb上には無い。
見積書、図面への指摘は無く、断熱性能向上のための「参考書式」の提出を求められる。ひな形は県のウェブサイトで公開してあるのだから、必須で良いのではないか。
記入例もあったが、肝心な部分が不明だったので手直しが1回増えた。
交付の連絡は申請代理者へ直接電話連絡の上、書類を取りに出向く。(建築確認申請と同じ)

リフォーム補助金 申請

町の リフォーム補助金

「町内の施工業者が行う工事」「耐震性能を向上する工事」に対しての補助金

役場 産業振興課(建設関連課では無い)への提出 (1部)申請者の納税情報的な書面が必要。

見積書はそれぞれの工事に分ける必要がある。(提出用にわざわざ作り替えなければならない)

書類不備の指摘は、初回は電話、二回目はこちらの事務所へ担当者が来た。
提出後”審査会の副会長によるチェック”があり、追加の図面、見積書の書き直しを指示される。

申請書には建物面積を記載する欄があるのだが、新築ならともかく、リフォームで求めるのはおかしい。 その数値は納税に利用されている建物台帳に沿った数値にしなければならず、古い建物は実測と違うことが多いし、そもそも補助金を利用するに当たって、工事金額要件はあっても、面積要件は無いのだから、全く不必要な情報である。おまけに「坪」の併記も求められるのは、21世紀の現在、なんの冗談だろうか。

見積書には指摘が多々あって「金額が0円の欄は削除するように」「梁、柱・ビニールクロスの使用量は部屋ごと分かるように」最後にダメ押しで、「見積書に印影が無い」との理由でも呼び出しがあり、3回手直しに出向く。

施主に提示する見積もりには当然押印するが、審査に出す書類にそれを求めるのはおかしい。

「金額が0円の欄」について弊社では「仮設トイレ」「仮設水道」「仮設電気」について必ず記載し、お施主様から借用する場合はわざわざ「0円」と記載しているのだ。
契約時にも当然説明するが、場合によっては金額が発生する項目だから記載は当然と考えている。
この指摘は申請に全く関係ない。

「梁、柱・ビニールクロスの部屋ごと使用量」について、そもそも意味の無い指摘であるが、(もちろん、積算では算出している)それ以外の建材について同様の指摘がないのが謎である。
梁、柱については、どの部分に使うかまで求められたので、あまりにも馬鹿馬鹿しく、申請内容を変更して対応した始末。

7月17日に申請出して、24日に審査会、25日に交付
交付結果は当初、申請者にしか連絡しないと言っていたが、申請代理者(私)にも電話連絡があった。

リフォーム補助金 両者を比べて

県への申請は、提出から交付決定までが早い。建築確認申請に準ずるイメージ。提出書類の情報はほぼ、ウェブサイトの記載で足りる。書類の指摘も、補助金の範囲に限られる。

町への申請は、提出から交付決定までが遅すぎる。役場担当課には専門家がおらず、正当性のチェックが出来ないため、町内建築業者の代表で構成される、月一度しかない”審査会”に合わせて申請しなければならない。
それに間に合わなければ翌月に回されることに。(工期への影響が甚大)
書類への、補助金趣旨に無関係な指摘が多い。
「不明点は審査会の副会長に相談するよう」との話しがあった。これでは「審査会」の意味がまるで無い。

補助金の趣旨は「町内の施工業者が行う工事」に対してのものなので、数年前にあった「地域振興券」と大差ないのだが、時間と手間が掛かりすぎる。

最後に

どちらも公金を利用する訳なので、いい加減な内容の申請が出来ないのは当然ではあるが、町への申請は、「申請をするための手間が多く発生する」という、本末転倒的な印象が拭えない。

金額の問題では無いため、このエントリーではあえて、補助金額を記載しなかったが、県の補助金額の方が多い事を申し添えておく。

補助金交付も決まったので、あとはお施主様のために淡々と工事を進行するのみ、である。

参考

下諏訪町減災設備・リフォーム補助金に対応します
https://www.sososha.jp/reform/post_10

信州型住宅リフォーム助成金/長野県

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