工事前

リビングキッチン大規模リフォーム を行います。「ピンポン室」として使われていた約13畳の部屋を、リビングキッチンにします。
この部分を建てる 当時、予算は 無かったと仰る お施主様ですが、躯体(骨組み)あらわしで 面白い造りです。
工事前

ここをキッチンにします。

工事前
増築をされた この部屋は、低予算で 造ったとの事 ですが、室内にはロフトがあったり、丸太梁を見えるように使っていたりと、当時の 大工さんの 工夫が 垣間見えます。
これからは 居間になるので、面白い空間をめざして工事します。
また、出来る限りの 耐震補強(耐震改修)も行います。

完成予想図です。
完成予想図

完成予想図

リフォームは 住まいながら 行うため、防犯上の観点から、解体も一度に出来ません。壁も壊した所から順番に、一面ずつ造っていきます。
壁の補強には 構造用合板を 使います。
工事中
この面の壁には プラズマテレビを 設置予定で、自身、楽しみなところです。
奥に 1平米程度の 物入れを 増築しました。軒先が深いところなので、屋根工事の必要がありませんでした。
リビングキッチン完成
クロス貼り、キッチンキャビネット据付と工事終盤にバタバタしましたが、ようやく完成しました。
リビングキッチンの広さは約14.5畳ほどです。
写真奥のドアは納戸です。
リビングキッチン 完成 梁の様子
拭き抜け部分に高窓(ハイサイドライト)を設けました。
これは耐震壁を増やした事により、既存より開口面積が減ったためですが、高窓には部屋の奥を明るくする効果があり、お施主様には大変好評でした。
リビングキッチン大規模リフォーム 完成 梁の様子
白い壁に黒い梁が映えます。工事は苦労しましたが、結果的に良かったと思います。
お客様に「どうやって壁の板を貼ったの?」と聞かれますがナイショにしておきます(^_^;)
四角い穴は既存部分への点検口。
今は不要でも将来的にあったほうが良いと思われるので、現場判断で付けました。
よって追加費用は頂いておりません。(こういう工事が結構多い)
リビングキッチン大規模リフォーム 完成 ロフト
ロフトです。
根太から全面的に造り替えましたので、以前よりしっかりしています。
経費節減のためフローリングは少し安いものを使っています。
ハシゴもあるのですが、撮影に間に合いませんでした。
リビングキッチン大規模リフォーム 完成
ガスの元栓です。使わない時期は目立たない設計です。
最近の家にはあまり見かけないものになってしまいました。
このお宅では、メインの燃料が都市ガスなので、ガスストーブも使っています。
リビングキッチンには二箇所付けました。
メインは床暖房なのですが、諏訪は寒冷地ですから。
ガスストーブの利点は燃料の補給がいらない事です。
石油ファンヒーターって、寒い日に限って燃料が切れるんですよね・・・
リビングキッチン大規模リフォーム 完成 キッチン部分

リビングキッチン大規模リフォーム 完成

余談ですが、冷蔵庫がこのリフォーム中に故障してしまったので、この機会に新しくなりました。
提案パースから変更した、U字型レイアウトはオーダーメイドです。他のメーカーでも同じだと思います。
完成後の写真だけ見ると分かりませんが、実を言うと施工はかなり大変でした。なぜなら、既存の壁が垂直で無いからです。
I型キッチンだと取り付く壁だけしっかりしていれば良いのですが、
U型の場合、壁3面をしっかり造らないとキャビネットが納まらないのです!
リビングキッチン大規模リフォーム 完成 キッチン部分
天井が低いので吊り戸棚やレンジフードはありません。
扉デザインは最上グレードの「プレスタージュ」カラーは「ダークサペリ」 を選択しました。
キッチンの照明器具は蛍光灯、リビングは電球色蛍光灯と白熱電球併用しました。
写真ではほどんど見えませんが、耐震補強金物を随所に配置しています。


リビングキッチン大規模リフォーム 旧キッチン
次の工事は、既存のキッチンをベッド対応の寝室にすることです。
広さは約8.5畳ほどです。
ご家族の思い出の詰まった場所を壊すのは忍びないのですが、
これも仕事です。
更に良い部屋にするようがんばります。
DSC02593.jpg
床壁天井と内装はすべて撤去します。
アルミサッシも取替えです。
一部の壁は土塗り壁なので、気をつけないと余計なところまで壊してしまいますし、補強をどうするかなど、施工方法も考えながらやらないとダメなので、慎重に解体します。
人には頼めない大事な作業の一つです。
解体して初めて
「こういう構造だったか・・・orz」
という事もしばしば。
この部屋もよく見るとゆるい勾配天井でした。
下見のときには全く気が付きませんでした。
電気配線には昔なつかしい碍子(ガイシ)が使われてました。
と、言う事で配線も全面的に取り替えることにしました。
テラス窓の外には以前から鳥の餌台があり、小鳥のさえずりが楽しめます。

奥の小窓は既存のもので、窓の向こうは浴室です。
入浴の気配を感じることができるので、良い選択だった思います。

 

入り口とクローゼットの建具高さを揃えたかったのですが、どうしても入り口が低くなってしまいました。
クローゼット扉の鏡は、お施主様には好評で、値段は高いですが選んで良かったもののひとつです。
DSC02653.jpg
キッチンキャビネットのあった部分は出窓と水道を活かした手洗いのあるテレビ台としました。
奥行きがそれほどありませんが、液晶テレビ(26型)がすんなり納まります。
カウンター下の吊戸棚は状態が良かったので既存のものを使用しました。
DSC02656.jpg
天井の梁を補強したので、梁形が見えます。この部屋は天井が低いのです。
これによって、照明器具も限られるので、電気屋さんと相談し、リビングと同じ照明にし、別途プルスイッチ(ひっぱるヤツ)を付けました。
ほとんどの壁は下地が合板を使用し、耐力壁としました。
このお宅の中では一番安全な部屋になったと自負しています。
工事開始から約3ヶ月。
お施主様には長いことご不便をお掛けしましたが、ようやく完成しました。
急かされる事なく工事をさせて頂いたので、細かい部分も妥協することなく作業できました。
工事データ
工期 90日(休日含まず)
工事面積 約37.12㎡
工事範囲 台所・寝室・一部外壁

※後日、耐震工事補助金として60万円がお客様の銀行口座に振り込まれました。

工事中の様子

外壁リフォーム

https://www.sososha.jp/reform/earthquake-proof/post_23

諏訪エリアの住宅リフォーム

住宅・建築物耐震改修促進事業/長野県

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長野県 下諏訪町 蒼々舎(そうそうしゃ)