和室を耐震リフォーム

床の間や床脇が備わっていた上品な和室でしたが生活様式の変化に伴い、現実的な間取りへリフォームします。書院の明かり取りは耐力壁にします。
こういった工事は通常、窓を取り外して行いますが、工事が外壁にも必要になり費用もかさみますが、今回は既存のアルミサッシはそのまま、外壁も壊さない工事を行いました。
耐力壁は筋交いと合板を併用して強度を確保していますが、筋交いだけや合板のみの壁もあります。それらをバランス良く配置するのが重要です。

窓は幅9尺(2.7m)あったものを幅6尺(1.8m)にし、3尺(0.91m)は耐力壁としました。
外壁は壊さずリフォーム用のアルミサッシを取り付けています。

立派だった床の間はクローゼットになりました。現代ではこのほうが利用価値があるでしょう。布団用の中段と、ハンガーパイプの付いた枕棚です。

6畳間と縁側を一部屋に

隣接する6畳間には以前増築した縁側があり、垂壁もあり若干日が入りにくかったので、一部屋にまとめます。仏壇脇の柱を一本抜き、梁を補強しました。

この部屋のサッシも取り替えず、外壁も壊していません。サッシの建て付けも水平が出ており綺麗に納めることが出来ました。

床・壁・天井をすべて解体するので工事の時間はかかりますが、一番安心出来るリフォーム工事です。写真では分かりませんが、随所に新築並みの金物が取り付けられており、主に不動産物件でよく見かける表面だけリフォームする場合とは全く違います。
広く明るい部屋になりました。岡谷市耐震改修補助制度の対象工事でした。

毎日復旧

今回の工事箇所は主に建物中央部だったため毎日仮復旧する必要があって、 想定より時間が掛かりお客様にはご迷惑をお掛けしました。
工事中だからといって、床のない状態で帰る訳にもいきませんので・・・
元々あった廊下につながる襖も工事の終盤まで使えるようにしていました。最後はドアになりましたが、既存部分との取り合いもうまく収まり満足です。

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どんな工事でも必ず現地下見をさせて頂いた上で、お見積もりをいたします。

見積り提示後、金額が折り合わずにお断りの場合でも、ご遠慮なくお申し付け下さい。その場合でも、後からしつこい訪問セールス等は致しません。

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長野県 下諏訪町 蒼々舎(そうそうしゃ)