リフォーム済みの中古住宅を買ってはいけない ?
中古住宅の購入を考えている方、事前にご連絡頂ければ下見に同行して、リフォーム出来そうか、リフォームする価値があるかなど、第三者の立場からアドバイスいたします。
こう見えて、工事前です
中古住宅を耐震補強 します。完成 写真?いえいえ、これから 解体を 始めます。
リフォームしたばかりの 中古住宅 なので、さすがに見た目は ピカピカです。
これから 耐震補強 工事を 始めるのです。
室内に 柱が残っています。たぶん 昔の間取りで 押入でもあったのでしょう。せっかく リフォームしたのに、微妙に使えない部屋になっていて残念でもあります。
もったいないけど解体開始
これまでの工事と同じように、床 壁 天井と、全部 解体 します。
不動産会社の リフォーム 工事が 価格面からか、もとの仕上げを取り払っておらず、表面だけ綺麗にする 作業しかされていないので、解体には難儀しました。
リフォーム済み 表面部材の下に元の部材があり、二重になっていた床、壁、天井すべて解体します。
当初の 予想通り 筋交い(すじかい)は入っていませんでした。
新たに 筋交い(すじかい)を入れるなどして壁を 補強します。新築で 使用するのと同じ 金物を 使いますが、取付けには 新築工事より 時間が 掛かります。
リフォーム済みの 中古住宅を耐震補強 完成しました。
一見すると わかりにくいですが、工事前との 大きな違いは、部屋の中に 柱が 無いことと、画面側 テラスサッシまで 床が 繋がった事 くらいです。
工事中の 現場判断により、梁 補強の上、残念な場所にあった 柱を取り去りました。販売する以前の リフォームでは きっと、手間が掛かるので、出来なかったのでしょう。不動産業者のリフォームでは良くあることです。
これで、これまでより 使いやすい リビングに なったのではないでしょうか。床材や、壁紙などの部材も、まだ新しく、同じ部材が 判明したため、工事前と 全く同じ 仕上がりとなりました。
今回の 工事は、リフォーム してすぐの状態 を解体してリフォーム、という、珍しい 工事で、お施主様も よくぞ思い切ってくださった、という感じです。
私にとっても、今後に 役立つ貴重な 経験を させていただきました。
南側 工事前。クドいですが これでも 工事前です。
現状でも、十分ピカピカ ですが、アルミサッシは古いままで、ちょっと残念なポイントです。これから 解体を 始めます。
写真では 伝わりませんが、照明器具の 移動や、スイッチの追加、アンテナ線や 電話線を 壁の中に 隠蔽 したり といった工事も 同時に 行っています。表面だけ綺麗にする工事だと、配線に無理が出てしまうことが多いです。
表面部材を 全て剥がせば、構造を 強化することも、断熱材を 入れる事も、配線を やり替えることも 出来ます。
この工事で思いのほか、手間が 掛かったのは、積算電力計(電力メーター) を取り外せなかったので、線が繋がったまま、その回りを作らなければ ならなかった事です。
リフォーム済みの中古住宅を買ってはいけない 理由がお分かり頂けたでしょうか?
完成。南側は テラス窓から 腰窓にし、開口両側を 耐力壁に しました。
西側にあった 窓も 無くし、耐力壁に しています。
南側は、窓を 小さくしたため、外壁も 造り直しています。
一般的に不動産会社で販売 されている「リフォーム済みの中古住宅」で耐震補強 をしてあることは稀です。
また 入居してからの工事は、お客様も 業者側も 大変です。中古住宅の 購入を 検討している方は、購入前にぜひ、ご相談下さい。
建物相談や見積り依頼は、お気軽に
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長野県 下諏訪町 蒼々舎(そうそうしゃ)