諏訪湖に御神渡り出現

ここ数日寒かった諏訪湖に
2期ぶりに、御神渡りが出来ました。
ただし、スケールはやや小さいとのこと。
御神渡りが出来るためには、ある程度の寒暖の差も必要との事で、
また、先日の降雪も影響があるようです。
近年ではよその湖でも「御神渡り」を名乗るところがあり、
「スケールもこちらの方が大きい!」
なんて銘打っていますが、そもそも神様が渡るから「御神渡り」なんですけどね。
せり上がりの大小では無いと思います・・・(-_-;)

信濃毎日新聞 1月30日(水)
「御神渡り」2季ぶり 諏訪湖で確認
諏訪湖の岸から御神渡りになりそうな氷のせり上がりを調べる八剣神社の総代たち=30日午前10時すぎ、岡谷市湊
 諏訪湖の氷が筋状にせり上がる「御神渡(おみわた)り」を判定、記録している諏訪市の八剣(やつるぎ)神社は30日朝、全面結氷した湖にできている幾つかの筋について「御神渡りができたと認められる」と2季ぶりに判定した。2月2日朝、御神渡りの筋道を決定する拝観式を行う予定。
 この日の諏訪の最低気温は氷点下0・9度で平年より6・3度高かった。宮坂清宮司(57)や総代計約10人が午前6時半ごろから、対岸の諏訪郡下諏訪町に至る筋の起点となっている諏訪市高島や渋崎の沿岸の様子を見た。はっきりとしたせり上がりはなかったが、宮坂宮司は「これまで調べた中で、ほかに幾つもの筋が確認できており、あと3日で顕著な御神渡りができるのでは」とした。せり上がりは高い所で約20センチ。前回06年1月の判定時の最高約60センチと比べると、かなり低い。
 同神社は同夜、緊急総代会を開き、拝観式の日程を正式決定する。
長野日報  2008-1-31
 諏訪湖の御神渡り神事をつかさどる諏訪市小和田の八剱神社(宮坂清宮司)は30日、全面結氷した湖の氷上に、御神渡り候補となる3本の筋道を確認した。同日夜に神社で開いた臨時総代会で報告し、正式に御神渡りと認定する拝観式の日程を2月2日と決めた。拝観式は2006年以来2季ぶりで、平成以降では6回目。前回より約3週間遅い神事となる。
 この日の朝、宮坂宮司や藤森隆大総代、監視役の諏訪市渋崎の総代らが湖上にできた氷のせり上がりや筋を確認。下諏訪方面へつながる筋が確認された諏訪市の中門川河口付近、せり上がりが見られる岡谷市湊などを巡視し、「拝観できる」と判断した。
 確認した筋道は(1)中門川河口─下諏訪町西高木(2)旧六斗川河口─岡谷市小坂─下諏訪町東赤砂(3)初島付近─横河川河口。
 藤森大総代ら役員はこの日夜から、拝観式に向けて、質素な生活を心掛ける精進潔斎(しょうじんけっさい)に入った。
 諏訪湖は、最低気温が13.2度と今冬1番の寒さとなった25日に全面結氷し、その後も同13─12度の冷え込みが3日間続き、氷の厚みが増した。氷厚は下諏訪町西高木の岸寄りで11センチ(29日朝時点)。せり上がりは最大で高さ約20センチと、前回の3分の1となっている。
 2季ぶりの拝観式について、藤森大総代(57)=小和田=は「年明け後も波が立っており、今季はあきらめていた。寒波がきて御神渡りができたことをうれしく思う」。宮坂宮司は「暖冬と言われていたが、鏡のように氷が張ってくれた。あと数日で顕著な御神渡りができることを期待したい」と話している。
 御神渡りは、諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとに通った道筋と言われる。出来た順に「一之御神渡り」「二之御神渡り」と名付け、2本と交差するものを「佐久之御神渡り」と呼ぶ。今回の筋がどの御神渡りになるかは拝観式で決める。
 当日は午前7時から神社で神事。同45分から諏訪湖で起点となる下座(くだりまし)、終点の上座(あがりまし)を確認する。拝観後は過去の記録と照らし、今年の天候や世相、農作物の豊凶などを占う。

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