諏訪湖漁業協同組合では、諏訪湖のフナを使って鮒寿司の試作をしたとのこと。
諏訪湖の魚と言えばワカサギの感がありますが、鮒です。それも寿司!
諏訪湖の鮒なんて甘露煮でしか食べたことありません。いったいどんな味なんでしょうか?
食文化の復活に期待です。

以下引用です。


長野日報:2009-3-30
地域 : 癖がなく後を引く味 高島藩献上品・諏訪湖産「フナずし」
 諏訪湖漁業協同組合(藤森貫治組合長)は29日、諏訪湖で水揚げされたフナを使い昨年漬け込んだ「フナずし」の試作品を開封し、諏訪市の諏訪湖漁業センターで役員が試食した。諏訪湖産フナずしはフナの消費拡大を狙った初の試みで、味見した役員らは「思ったよりも癖がなくて後を引く味」と感想を話した。商品化に向けて今年も作り、1年間漬け込んで来年5月ごろには販売したい考え。
 フナずしは米の発酵を利用した保存食の一種。郷土料理の歴史に詳しい関修治さん(71)=下諏訪町東赤砂=によると、江戸時代の史料の中に高島藩から将軍家への献上品の一つとして「鮒鮨(フナずし) 一桶(おけ)」の記述があることから、「当時は諏訪の特産品だったのではないか」と推測。廃藩置県により献上の必要がなくなり、手間と時間が掛かる製法のため、次第に作られなくなったとみている。
 同漁協は諏訪湖産フナずしの「130年ぶりの復活」を目指して、試作に取り組んだ。昨年6月上旬に水揚げした体長15―35センチほどのフナ約50匹を使用。すぐに卵だけ残して内蔵を取り除き、塩漬け、塩抜き、天日干しをした後、9月下旬にフナと米飯を桶に漬け込んだ。名産地として知られる琵琶湖周辺での作り方などを研究し、役員が試行錯誤を重ねて作ったという。
 桶から出したフナずしを切って試食した役員らは「酸味、塩辛さとも控えめでうまい」「日本酒に合いそう」などと話し、試作品の出来栄えに満足そうだった。
 今年は5―6月ごろから5,000匹ほどの子持ちフナを使ってフナずしを作り、来年の販売を目指す。
 藤森組合長は「諏訪湖でたくさん獲れるが消費者が少ないフナを使い、食べたくなるものを作りたかった。商品は料亭や旅館、ホテルなどで提供する食事で使ってほしい」と期待している。


諏訪湖産ふなずし”復活” 漁協が試食「食べやすい」と好評
中日新聞長野 2009年3月30日
 諏訪湖漁協は29日、湖で捕れたフナを使い、半年発酵させたふなずしの試作品を開封、役員で試食した。諏訪湖産ふなずしは江戸時代、幕府への献上品だったが、その後はほとんど途絶え、漁協は「明治から数えれば130年余ぶりの復活。商品化し、特産品として売り出したい」と意気込んでいる。
 諏訪湖のフナは水揚げが年間3トンほど。需要が乏しく、川魚店で甘露煮などに加工される程度だ。ふなずしは故事に習い、新たな消費につながれば-と試作した。
 昨年6月、体長20-30センチの50匹を塩漬け。3カ月後に塩抜き、3日間天日干しした上で9月下旬、炊いた米とともにおけに漬け込み、発酵させた。
 開封は諏訪市の漁協本所で行い、おけを開けると、独特の発酵臭が広がった。試食では「意外と癖がない」「酸味が薄く、食べやすい」「あとを引く」と好評だった。
 試作にかかわった下諏訪町の僧侶で、料理や歴史に詳しい関修治さん(71)によると、旧大蔵省保管資料の「諸大名献上物」1722(享保7)年の記述に、高島藩がふなずし一おけを献上したとある。ふなずしの献上は近江・彦根藩と2カ所だけという。
 漁協は、食品加工の許可を得た上で、今年は5000匹を漬け込む計画。藤森貫治組合長は「高価で販売できる可能性がある。地元の料亭、旅館・ホテルなどで諏訪の珍味としてアピールできるのではないか」と期待している。